Grisaille plate

ファイアンスフィーヌ(Faïence fine)

1700年代中頃イギリスのウェッジウッドのクリームウェアがフランスにも流通し、その影響をうけてつくられたといわれています。

象牙色の素地で磁器のように薄く、透明の錫釉をかけて低温成形した軟質陶器です。

絵柄はおそらく紀元前3世紀ローマの将軍マルクス・クラウディウス・マルケルスが、敵から勝ち取った最高級戦利品をユピテル神に捧げる様子が描かれています。

クレイユのグリザイユ(白黒で描かれている技法の名)ではこのような歴史的な出来事を描かれているシリーズがあります。

こちらもその一部のひと皿です。

深皿でファイアンスフィーヌであることで薄く、その造形のバランスが美しくさらにはグリザイユで描かれていることで荒々しさが軽減され経年変化によって擦れかすれた絵柄からでる雰囲気が良い佇まいとなっています。

壁にかけ絵画のように愛でたり、食事と共にじっくりと楽しんでいただきたい逸品です。